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【ヘブンズドア】娘と鑑賞。以下感想。長いです。ネタバレあり。
・余命わずかだからって滅茶苦茶やっていいのか?全く共感できない。時々二人が笑っても、全然笑えない
・海くらい、親に頼めば連れて行ってくれるだろう
・勝人(まさと)が田舎を飛び出して10年も経つ年齢なのにアルバイトさえ不真面目でクビになる人なので、同情できない
・10年前のドイツ映画が原作だそうだが、日本でこの無法振りは受け入れたくない
・テキーラを飲んで泥酔した事から始まったので、正気になった時に立ち止まって欲しかった
・始めは常識的だった春海が、途中で勝人が改心しかけた時に「やめるのか?」と煽る。一人ではいい子でも友達と集まると悪い方向へお互い加速してしまう例
・「死ぬ前に、優しい王子様みたいな男の子とキス」という夢を、突然連れて行かれた田舎のホストクラブで済まそうとする14才の春海が、余命1ヶ月とはいえ安過ぎる
・これだけ世間に迷惑をかけているのに、警察に囲まれて発作が起きたら、「なんで救急車呼ばないの!?」余命少ないとどんなにジコチューでも許されるのか?
・闇社会の悪人の「手下・2」が素人とは驚き
・・・・そんな内容でイライラして「早く終わらないかなー」と思っていたら、最後に実家の前にたどり着き、母親の姿を遠目に見て初めて勝人が「死にたくないよー」と泣く。そしてゴールの海に来て、春海に肩を抱かれながら・・・・。これで少ししんみりして、勝人の身になって考えてみた。
・突然の余命宣告で精神的に異常だったのだろう。ほんの2週間前に実父が、ちょっと点滴してもらうつもりで病院に行ったところ、貧血が酷いので即入院。「胃カメラで原因を調べて、もし悪ければ・・解るでしょ?そしたら手術は大きい所に転院してやります」と言われて、数時間後には痴呆症のようになってしまった(結局は胃潰瘍でした)。自宅に連れて帰った途端に正気に戻ったので、後日「パニック症候群」と言われたが、病院にいる丸二日幻覚を見ていたので、勝人の精神的ショックもわかる
・勝人も始めからずっといい加減な人間だったのではなく、挫折を繰り返して無気力になっていったのかも。それで孤独を感じて無軌道になってしまったが、春海との仲間意識と、最後は母の姿を求め、一人ではなかった事を思い出し、捨て鉢でなく、生きたいという思いを取り戻したのだろう・・・多分。
・・・・娘が、この映画を見て感動して泣いたという男子と、メールで感想を交換していたようで、私の意見について「ジェネレーション・ギャップじゃね?」と言われたそうだ。なので、「わかるよ。若いと自分の事しか見えないから、もうどうしていいか解らなくて、暴れたいとか滅茶苦茶したいとか思う人もいるかもしれない。でも、例えばお母さんがそういう事したら、お前とか家族みんなが『あそこのお母さん、余命3日って言われて犯罪犯して死んだんだよ』って、一生言われたらさー。そんな事できないと思うのが当たり前じゃん」と。「4年前におばちゃん(当時39才)が突然倒れた時、やっぱり鶏卵大の脳腫瘍ができてたんだよ。手術で取れたけど、失敗したら死ぬって言われて、でも子供もいるし、絶対に治る!って頑張った。今でも発作予防の薬飲んでるんだよ」
そんな事を伝えたけど、娘は「テキーラ!」とかふざけて言ってました。テレ隠しかな?でも、「命」「死に方」について考えるきっかけにはなったと思います。
それと、兄嫁の入院中は幼稚園児の姪っ子をウチで3ヶ月預かったし、爺ちゃんも今ウチに居るのに、意外と子供は状況を切実に感じてなかったんだなと。
3年前は中学の道徳講演会にホスピスの先生がいらして、私はその時「痛みを取る事でその人らしい最後を過ごす事ができ、周りの人にも良い最期を見せられる」と聞いて、「人って、最後の最後まで、他者の為に生きるんだな」と強く思ったのですが、その事も娘は「眠いから聞いてなかった」と。やっぱり、若いと「死」が身近じゃないんだなー。身近じゃないって事は安心かもしれないですけど。
とにかく、生きているなら「調和」が大事。嵐と共にいれば間違いない・・・ってオチで。あ。ニノちゃん。ニノちゃん主役のスピンオフ見たいです。
【早ズバ】不発